最近世間で”クラウド”が脚光を浴びていますが、クラウドがどんなものか説明できますか?意外と、雰囲気しか知らないな~って人も多いのでは?
今日はクラウド初心者さん向けに、クラウドと一緒に語られる知識と一緒にクラウドについて説明してみました!できるだけ図や平易な言葉を使っての説明を心がけたので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。
クラウドが登場するまでの歴史が知りたい
クラウドが何なのかを簡単に知りたい
教養としてITについて知りたい
オンプレ・仮想化・クラウドの比較表
クラウドが登場するまでには、オンプレ・仮想化と言う方法でサーバーを用意することが一般的でした。
それぞれの違いを簡単に比較すると以下のようになります。
歴史的には、左から順に古いです。
オンプレミス(オンプレ)のあれこれを知る
オンプレミス(オンプレ)って何?
一言で言うなら、自社運用。
一般的に、サーバーを自社で運用すること(買ったり、作りこんだり、メンテナンスしたり)を指します。
IT的イメージでいうと、ガラケーでしょうか。自分の使うデータはガラケーの中に入ってるっていうイメージです。SDカードにデータが入ってますよね。懐かしい。
生活的イメージだと、持ち家(自分で家を買う)のイメージがオンプレです。
オンプレのメリット・デメリット
もちろん、メリデメがあります。
持ち家を買うことをイメージするとメリデメがしっくりくるかも。
メリット | デメリット |
・カスタマイズがしやすい ・安全性が高め | ・初期導入コスト・維持コストがかかる ・準備(サーバー調達)に時間がかかる ・リソースの拡張が大変 |
仮想化のあれこれを知る
仮想化って何?
仮想化って技術の事です。複数のハードウェアを仮想化ソフトウェアを使って統合して、自由なスペックのハードウェアを作ります。図解イメージの方が分かりやすいと思うので、見てみてください
IT的イメージでいうと、 1台のPCを家族それぞれが自分の物として使えるようにする感じかな。
生活的イメージだと、2世帯住宅のイメージが一番近いかな。自分の持ち家なんだけど、その中に2つの家族が住めるの。
※あくまでもイメージです
オンプレミスからクラウドコンピューティングに移行するにあたって出てきた技術です。クラウドコンピューティングの基本となるのでよく一緒に話に出てくるんです。
(オンプレ、仮想化、クラウドってそれぞれ、微妙に区分けが難しいのに並列で話が出てくるからややこしいんですよね・・・。)
そもそも、なんで仮想化なんて技術が出てきたの?
一言でいうと、オンプレのデメリットを改善するためだよ。
1つのサーバーに1つのOSしか乗せられないと、たくさんサーバーを用意しないといけない。それって面倒だしもったいないから、1つのサーバーの上で複数のOSを乗せるようにしたの。
クラウドと仮想化って何が違う?
一言でいえば、サーバーを自分で持っているのかどうかです。
まずはこれさえ押さえておけばOK!
- 自分でサーバーを持っている
→ 仮想化 - 自分でサーバーを持っていない(借りる)
→ クラウド
クラウドコンピューティングのあれこれを知る
クラウドコンピューティングって何?
インターネット環境で、コンピューターのサービスを受けられることを指しています。
コンピューターサービスって何?って思うかもしれないけど、ソフトウェアとか、ストレージサービスとかの事です。例えば、Webでメールが使えるGmailもクラウドだし、写真や書類のデータを預けられるiCloudもクラウドです。
GoogleのCEOがインターネット環境をクラウド環境って言ったことから、クラウドって呼ばれるようになったの。キャッチーだよね。
実は、思った以上に身の回りにはクラウドが溢れてるんです!だからこそ、IT業界にいなくてもしっかりと知識を身に付けておくと安心ですよね。
生活的イメージだと、賃貸のイメージがクラウドです。
ちょうど、オンプレ(持ち家) ⇔ クラウド(賃貸)で対になるイメージかな。
クラウドコンピューティングのメリット・デメリット
もちろん、メリデメがあります。
家を借りることをイメージするとメリデメがしっくりくるかも。
メリット | デメリット |
・すぐに使い始めが可能 ・拡張や縮小も設定するだけ | ・ランニングコストがかかる ・カスタマイズがしにくい |
オンプレ・クラウドのメリデメがそれぞれ対比しているよ
サービス形態から見たクラウドコンピューティング
クラウドは提供するサービスによって、3つの呼ばれ方があります。
1番設計の自由度が高いのはIaaSで、らくちんなのはSaaSです
IaaS(Infrastructure as a Service)
コンピューターリソースを提供してくれるため、リソースを自由に組み合わせてその上にアプリケーションを作ることができます。かの有名なAWSは、IaaSに該当します。
PaaS(Platform as a Service)
アプリケーション開発に必要な実行環境をWe上で利用することができます。エンジニアじゃないとあまり馴染みがないかも・・・。
Googleの、Google App Engine(GAE)が該当します。エンジニア向けに言うと、Web上でコーディングができるPaiza.IOやProgateなんかもPaaSの1種と言ってよいです。
SaaS(Software as a Service)
ソフトウェアやアプリケーションの機能をWeb上のサービスとして利用することができます。GmailやGoogleカレンダーなどもSaaSの一種です。
環境から見たクラウドコンピューティング
クラウドには、3つの環境が存在します。(その名の通りなんですが・・・)
- パブリッククラウド
→クラウドのイメージといえばコレ。みんなで物理的なリソースを共有・シェアします。 - プライベートクラウド
→「自社専用のクラウド環境」です。物理的なリソースを他の人と共有しないので、専有に近い状態です。 - ハイブリッドクラウド
→①と②とオンプレをそれぞれ組み合わせて使います。
こんな切り口があるんだな~くらい知っていればOK!
クラウドコンピューティングを学ぶにあたって
クラウドコンピューティングの基礎って何を学んだらいいの~?って時には、「クラウドコンピューティング検定試験」(公式HP)の出題範囲を参考にすると良さそう。
ITSSレベル2相当の試験です。
基本情報技術者試験もITSレベル2だと言うと、基本知識になりそうなイメージなのでは?
ちなみに、学習の参考資料としては以下が推奨されています。
が、ネットでは中古しか取り扱っていないような学術書・・・。
ちょっと勉強しにくそうです。
なので、もうちょっと初心者向けでとっつきやすい本を見つけてきました。
まずは簡単めなところからがよさそうですね。
いかがだったでしょうか?
日々の生活でクラウドは欠かせなくなっています。エンジニアじゃなくても、一般教養として押さえておくとぐんと生活しやすくなりますよ!
では、また。